帰家祭 直会

後祓いの儀・帰家修祓の儀


自宅で葬場祭を行った場合は、出棺ののち、自宅の祭壇が片付けられたら、
宗家に残った人は家の内外を掃除し、手水で清め、修祓係の神官に祓い清めてもらいます。
これを後祓いの儀と言います。


神道では本来は、火葬を終えた遺骨はそのまま墓地へ納骨するのですが、
最近ではそのまま埋葬をせずに一度家に持ち帰るのが一般的です。


火葬場から戻ったら、神官にお祓いをしてもらい、
手水を使い、塩をまいて清めてから家に入ります。


お清め塩の使い方は、家族の人に
胸と背中・足元の3ヶ所に振りかけてもらうのが正式です。
最近では足元に軽く振りかけるようにする形が一般的になっています。


その後は、後飾りの祭壇に霊璽と遺骨を安置します。
帰家祭を営むための祭壇である「仮霊舎」を作ります。


白木の案の祭壇の中央に遺影、遺骨と霊璽を飾り、
洗ったお米や塩・水などをお供えします。


そして両側には榊と灯明を飾ります。


帰家祭と十日祭、直会


葬儀が無事終わったことを、報告するのが帰家祭です。
仮霊舎に霊璽や遺骨、遺影を飾ったら、一同着席します。


斎主が葬儀が無事終了したことを、守護神に奉告する祭詞を奏上し、
斎主、喪主、遺族の順に玉串奉奠を行います。


最後に一同拝礼をして、帰家祭が終わります。


葬場祭を行った当日のうちに、十日祭をそのまま行うこともあります。
これは、本来は亡くなった日から数えて十日後に行う忌日祭の一つです。
神職により、祭司奏上、玉串奉奠を行います。


この後、直会(なおらい)を行ないます。


神道ではお供えしたものには神々の恩頼が宿り、
これをいただくことによって神様と人が一体になり、
神様の守護が得られる、という考えがあります。


そこで、祭壇に供えたお神酒やお供物を下げていただくことが本来の直会の意味です。


今日では神職や世話役への労をねぎらう宴の席として直会を行うようになりました。
仕出しを頼むなどして、神職、世話役をおもてなしします。



この直会で、葬儀に関連したすべての儀式が終わります。


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