神道のお祀りに使われる道具のことを神具と言います。
ここでは、主な神具についてお話します。
神棚
家の壁の上の方に作られた、神様をまつる場所です。
通常は東向きか、南向きに作られます。
もし仏壇がある場合には、神棚と仏壇が向かい合わせにならないように配置します。
棚には白木で作られた宮形を置きます。
神社の本殿をまねてつくられたもので、
家庭では、一社造り、三社造りを置くことが多いです。
神棚には、注連縄(しめなわ)をかざります。
神社のお札などは神棚に祀ります。
注連縄(しめなわ)
稲の藁で作った縄に、四本の紙垂を垂らしたものです。
神域と現世を分ける役割があります。
祖霊舎
故人や先祖の御霊をまつる場所です。
祖霊者の中には先祖の御霊が宿る霊璽をお祀りします。
神棚よりも低い位置になるように安置します。
五十日祭までに用意することが多いです。
新しい祖霊舎の場合には、五十日祭の際に神職にお祓いをしてもらいます。
お供えは、お米、塩、水、お神酒、榊などです。
霊璽
霊璽は故人の御霊が宿る依り代のことです。
仏式でいう位牌にあたるものです。
この霊璽を祖霊舎に祀り、家の守護神として家を守るのです。
白木でできているものや、錦覆いのついているものなどがあります。
三方
神饌を載せるための台です。
ヒノキなどでできた台で、折敷という盆の下に、胴がついています。
三方という呼び名は、台の三つの方向に穴が開いていることが由来です。
真榊
真榊は、神事で用いる神道式の祭りの道具です。
祭壇の左右に立てます。
五色の絹の幟とその先端に榊の枝を立てたもので、
三種の神器を掛けておきます。
玉串
榊の枝に、紙垂(しで)、木綿(ゆう)を付けたものです。
神道の祭の際に、神職や参列者が神前に捧げます。