神道では、毎十日祭が終わりますと百日祭、そして式年祭へと移っていきます。
式年祭の中でも、大切なのが、一年祭です。
一年祭
一年祭にて、故人の御霊は安定した守り神として
一年祭を神葬祭の最後の儀式、一つの節目と考え、
それまでの死者を弔う意味合いから、
家を守る神様として祀る、という意味に移っていきます。
本来は、一年祭が忌明けとされていましたが、最近では、
五十日祭を忌明けとすることが一般的となっています。
自宅、もしくは宗教にかかわらず利用ができる斎場を借りて、
丁重に行います。
祭壇前には御神酒、洗ったお米、塩を小皿に盛り、
黒魚、野菜、果物などの供物をお供えします。
神職を招き、祭司を奏上し、玉串奉奠を行い、
故人の霊が、家を守護してくれるよう祈ります。
一年祭が終了した後には、直会の席を設け、
神職や、参列して下さった方々をおもてなしをします。
その後の式年祭
一年祭のあとは、二年祭、三年祭、五年祭、十年祭、と続きます。
五十年祭までは、十年ごとに行い、その後は100年ごと、となっていきます。
特に盛大に行われるのは、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭です。
親類や友人、知人を招き、神職によって祭司を奉じ、玉串奉奠を行います。
一般的には、五十年祭で、まつりあげを行い、
個としての祭りは終わりとなり、以後は祖先としてお祀りします。